同い年の鳥谷偉業に花!糸井 先制&猛打ショー「大きいね!」

[ 2017年4月19日 05:52 ]

セ・リーグ   阪神3―1中日 ( 2017年4月18日    ナゴヤドーム )

<中・神>8回無死、原口の二塁打で三塁まで進んだ糸井が原口に向けてポーズをつくる
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 福留が休養でも猛虎には頼れる糸井がいる。開幕戦の3月31日広島戦以来、今季2度目となる3安打。勝利に貢献し、同い年の鳥谷の偉業を白星で祝うことにも成功した男の頬も自然と緩む。猛打賞のことを問われると、記者陣に顔を近づけ「大きいね! いつでも打ちたいと思ってます!」と笑った。

 3回2死から右前打し続く5回2死一、二塁では、フルカウントから昨季まで6打数3安打と相性のいい左腕・バルデスの内角直球に詰まらされながらも左前にポトリと落ちる先制タイムリー。12日DeNA戦以来の適時打を記録し、直後に今季2個目の盗塁となる二盗も成功させた。

 決勝のホームを踏んだのも糸井だった。同点の8回、先頭で岩瀬から三遊間を破る左前打で出塁すると原口の二塁打で三進。続く中谷の右犠飛で生還した。昨季まで中日戦は通算108打数42安打の打率・389。ナゴヤドームでの通算成績も50打数17安打で同・340と高い数字を誇った。前日17日に伝え聞いた際には「知らんがな」と笑い飛ばしたが、数字は雄弁に物語っていた。

 豊富な経験と実績に加え、その性格から「宇宙人」とも評される大物の加入に、春季キャンプ前は若手選手から「どんな人なんだろう」との声が上がっていた。その“距離”を詰めたのも糸井自身。宜野座キャンプで宿舎のロビーや廊下で若手を見つけると、後ろからそ〜っと近づき「ワー!」と驚かせた。不意をつかれた様子の若手に「全然気づけへんやんけ!」と笑い飛ばした。キャンプでは「全然(友達が)できてへん」と漏らしたこともあったが、今はフレンドリーな性格と姿勢がチームを活性化させている。

 打率も3割台(・327)を回復した。好調のチームに、糸井の打棒も戻ってくれば、さらなる快進撃の予感が漂う。(巻木 周平)

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