ソフトBデスパ「内川の敬遠で燃えた」移籍後初古巣で恩返し特大弾

[ 2017年4月19日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク10―3ロッテ ( 2017年4月18日    ZOZOマリン )

<ロ・ソ>5回2死一、二塁、デスパイネは左越え3ランを放つ
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 強烈な恩返し弾だ。同点とした5回2死二塁。4番の内川は敬遠ぎみに歩かされた。ソフトバンク・デスパイネは表情には出さなかったが、心中穏やかではなかった。その思いを石川の139キロにぶつけた。

 「内川の敬遠で燃えた。何とか結果を残したかった。試合は続いていたし、最後の最後まで気は抜けないと思ったよ」

 打球は左翼の壁を直撃する特大弾。2試合連続の決勝2号3ランを放った助っ人は無表情のままダイヤモンドを回った。頬を緩めたのはヒーローインタビューだった。

 前日17日には休日返上でZOZOマリンの室内練習場に姿を見せ、不調時に取り組んできたカーブマシン打ちを行った。好調時のバロメーターは「軸足に体重を残せるか」とロッテ時代の3年間、指導した立花打撃コーチ。慣れ親しんだ軌道のマシンと「再会」し、右足に体重を乗せるフォームを確認した。同じく休養日だった10日も札幌市内の宿舎のロビーにユニホーム姿で現れ、約2時間、筋力トレーニングを行った。開幕から13試合で0本塁打、1打点だったが、この2試合で2発6打点。「徐々に自分の打撃を取り戻している」と自信を取り戻した。

 ZOZOマリンはユニホームが変わって初試合だった。「自分を応援していないのは分かっていたが、3年間いたし、応援してくれているようだった」。そう話すキューバの大砲の目覚めに呼応するように、チームは2試合連続15安打で、連敗も4でストップ。巻き返しへの兆しは徐々に見え始めている。 (福浦 健太郎)

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2017年4月19日のニュース