中井 開幕スタメンある!2戦5安打8出塁 陽いぬ間にアピール

[ 2017年3月21日 05:45 ]

オープン戦   巨人2―4ヤクルト ( 2017年3月20日    神宮 )

<ヤ・巨>6回無死中井はこの日3本目の安打を打つ
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 打ち出の小づちのように巨人・中井のバットから快音が響く。2回2死一塁は中前打でチャンスを拡大。5回も先頭で中前に運ぶと、6回は左前打を放ち、9回は冷静に四球を選び、4打席全て出塁した。

 「しっかりいいものが続けて出せるようにやっていきたい」

 キャンプを2軍で過ごし、1軍に昇格した前日の西武戦は3打数2安打2四球。この日も3安打で打率・833。「やりたいこと、振りたい形が固まってきて、試合でも出ている」とうなずく。

 2軍練習に導入されている「20分スイング」が好調の要因だ。広島・ジョンソンや阪神・藤浪ら投手を選び、「外角高め」「真ん中低め」などをイメージしながらバットを振った。「ファームではボールを打つだけでなく、スイングをしっかりする時間があった」。練習はうそをつかない。

 この日は一塁で出場も、内外野はどこでも守れる。特に外野は陽岱鋼(ヨウダイカン)が下半身の張りで出遅れ、重信や岡本ら若手もアピール不足でレギュラーが確約されていない。高橋監督も「打ってさえくれれば、どこかでね。そこは競争ですから」と結果次第では開幕スタメンの可能性も示唆した。

 次戦は22日、地元・三重県伊勢市で行われる日本ハム戦。特産品の伊勢エビは「エビが嫌いなので…」と縁起物には頼らない。「チャンスをものにして、戦力になれるようにしたい」。自らのバットでスタメンを勝ち取る。 (徳原 麗奈)

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2017年3月21日のニュース