大谷 来オフにもメジャー移籍か ポスティング利用、異例の早期挑戦

[ 2016年10月30日 07:25 ]

SMBC日本シリーズ2016第6戦 ( 2016年10月29日    マツダ )

ビールかけで笑顔の大谷
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 日本ハム・大谷翔平投手(22)が、早ければ来オフにもポスティングシステムを利用して大リーグへ移籍する可能性が高いことが29日、分かった。

 岩手・花巻東3年だった大谷は12年ドラフト会議の直前にメジャー挑戦を表明。ドラフト指名に踏み切った日本ハムから「二刀流」を提案されて入団したが、強いメジャー志向は変わっていない。

 二刀流4年目の今季は投げて10勝、打って打率・322、22本塁打という驚異的な成績。バットで勝利に貢献し、レギュラーシーズンとCSファイナルSでは胴上げ投手になった。以前からのメジャー挑戦希望を今オフの契約更改の場などで伝えれば、プロ野球史上類を見ない活躍を見せたことで、球団も移籍を容認するとみられる。

 仮に17年シーズンオフに移籍が実現すれば、日本ハム選手ではダルビッシュ(現レンジャーズ)の在籍7年より2年も早く海を渡ることになるが、二刀流選手として残した足跡は異例の早期挑戦にふさわしいものといえる。ダルビッシュは7年間でリーグ優勝3回と日本一1回。大谷は優勝回数は及ばないが、プロ野球記録を更新する165キロを計測し、今季観客動員が200万人を突破するなど、貢献度は先輩右腕にひけをとらない。

 球団は12年ドラフト後の入団交渉の際、30ページの資料の中で「形をつくってから海を渡ることが成功への近道」と示し、説得に成功した経緯がある。「形」をしっかりつくり上げてきた、この4年間の足跡。試合後、大谷は自身初の日本一について「最後まで勝ち抜いてシーズンを終わるということはなかなか経験できない。それをできて良かった」と、感慨深げに話した。現時点でポスティングシステム利用に向けた動きはないが、今後の動向が注目される。

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