大谷　出番なしも存在感で押し出し呼んだ「プレッシャーをかける意味」

ＳＭＢＣ日本シリーズ２０１６第６戦 （ 2016年10月29日    マツダ ）

＜広・日＞８回２死満塁、中田が押し出しの四球を選ぶとネクストバッターズサークルの大谷（右）はガッツポーズ
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　第７戦に先発予定だった日本ハム・大谷は歓喜の瞬間をベンチで迎えた。

　「うれしい。点差も点差だったので特に緊張するということはなかった」。栗山監督は守護神起用の可能性も探ったが最終的には疲労を考慮しブルペンでは準備させなかった。

　「出番」はあった。４―４の８回２死満塁、中田の打席でネクストバッターズサークルに入った。「プレッシャーをかける意味でネクストに入って、という感じだった」。中田が勝ち越しの押し出し四球を選ぶと、代打はなくなったが、存在感は抜群だった。

　今シリーズで大谷は第１戦に「８番・投手」で先発出場。これまで無敵を誇ってきた「リアル二刀流」で黒星を喫したが、第３戦に「３番・ＤＨ」で出場すると、黒田から２安打し、延長１０回にはサヨナラ打を放った。「打」で輝いた、初体験の大舞台だった。