広島ドラ1慶大・加藤拓 300K 147球完投で25勝目

[ 2016年10月30日 05:30 ]

東京六大学野球最終日第1日 ( 2016年10月29日    神宮 )

<早大・慶大>9回2死、岡を三振に斬った慶大・加藤拓は気合のガッツポーズ
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 早慶1回戦が行われ、慶大が早大を下して先勝した。20日のドラフトで広島から1位指名された加藤拓也投手(4年)が3安打1失点完投。12三振を奪い、リーグ史上16人目の300奪三振を達成するとともに、リーグ通算勝利も現役最多の25勝に伸ばした。

 最後を通算301個目の三振で締めた加藤拓はガッツポーズで喜んだ。ドラフト後初登板となったが、1位指名の実力を見せつける147球の完投。現役最多通算25勝目に「1年からこれだけ投げさせてもらった結果ですね」とはにかんだ。広島・黒田ばりの「男気」を見せた。前週、右手中指のマメをつぶし、皮が固まらない中での投球にも「ちょっと痛かったけど大丈夫。優勝はもうないけど、慶応として早稲田に勝つしかない」と集中。7四死球と荒れ気味も3安打に抑え、大台の300奪三振は8回に日本ハム2位指名の石井から奪って達成した。

 ネット裏で視察した広島の苑田聡彦スカウト統括部長は「頑丈な体と、ドラフトが終わっても緩めず、これだけ三振を取れて素晴らしい」と称えた。日本シリーズの結果も気になるようで加藤拓は「応援します」と少しだけ表情を緩ませた。

 ▼慶大・郡司(7回にリーグ戦1号の決勝弾)片手で払ったら思った以上に飛んだ。まぐれ。ここで打てるとは思わなかった。

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2016年10月30日のニュース