さらばナイスガイ…ナニータ、中日ファンとの絆「いい関係だった」

[ 2016年10月30日 09:00 ]

戦力外通告を受けた中日・ナニータ
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 秋は寂しい思いが募る季節だ。20日のドラフト会議で多くの選手が指名を受ける一方で、ユニホームを脱ぐ選手もいる。中日は1日に大場ら育成を含めた6選手に戦力外通告していたが、下旬になって浜田達、浜田智、山本と育成の中川にも戦力外を通告した。浜田達、浜田智、山本とは新たに育成契約を結ぶ予定だが、外国人ではエルナンデス、ナニータ、ハイメ、ネイラー、セプティモと契約を更新せず。計12人の退団が決まっている。

 去りゆく選手の中で、この場を借りて伝えたいのはナニータだ。エルナンデス同様、とても陽気でドラゴンズファンからも人気があった。特に「ナニータ、ナニータ、ナニータ」と叫んでから「オイ、オイ、オイ、オイ!」とコールする“ナニータコール”は良かった。スタンドも盛り上がり、お立ち台に上がった際にはファンにリクエストするなど、ナニータ自身も気に入っている様子だった。

 来日1年目の昨季は52試合に出場し打率・308、打点15。今季は92試合に出場し打率・293、打点35だった。20試合連続安打を記録するなど前半は存在感を見せたが、左肘痛の影響で8月中旬に出場選手登録を抹消されて以降、再昇格はなかった。「(シーズン)あと1カ月半という時に故障をして残念だった」と悔しがっていた。

 ナニータは、私の誕生日まで記憶してくれたナイスガイ。日本語もマスターしようと懸命だった。帰国前、荷物整理に訪れた際には「ボクが恐れを知らない強い気持ちでプレーすることを、ファンの人たちもわかってくれたと思う。たくさん応援してもらったし、いい関係だったと思う」と寂しそうに語っていた。

 またどこかの球場で、笑顔で再会できることを願っている。(中日担当 細川真里) 

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2016年10月30日のニュース