【ワールドシリーズ舞台裏】店の繁盛をとるか「呪い」解除をとるか…

[ 2016年10月30日 10:20 ]

ワールドシリーズ第3戦 ( 2016年10月28日    シカゴ )

カブスファンで賑わうレストラン「ビリー・ゴート・タバーン」
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 高層ビルが立ち並ぶシカゴの中心街。その地下に下りると、熱狂的カブスファンでにぎわうレストラン「ビリー・ゴート・タバーン」がある。名物はチーズバーガーだ。

 2勝1敗で迎えた45年ワールドシリーズ(WS)の第4戦。同店のオーナーのビル・シアニスさんはヤギのマーフィーを連れて本拠リグリー・フィールドに入場しようとしたが拒否され、「カ軍は二度と勝てない」と激怒。そこから3連敗して世界一を逃し、今季までWSから遠ざかった「ヤギの呪い」は有名な話である。この話が広まったのは、シカゴ・トリビューン紙の記者が同店の常連となり、この話を何度も書いたからだ。

 シアニスさんが亡くなる前年の69年。「もう呪いは解く」と言い残したが、低迷期は続いた。84年には当時オーナーのサムさんがヤギとともに球場に招かれ、「呪いは解ける」と宣言したが、その年も地区優勝止まり。だが、シアニス家とヤギは有名となり、今ではシカゴなどで8店舗を経営する。現在同店の看板ヤギはくしくも71年前と同じマーフィー。現オーナーのトムさんは「カ軍の勝利を願っている」と話すが、繁盛のためには呪いは解けない方がいい?

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2016年10月30日のニュース