【宮城】東北・渡辺 “ノーテークバック投法”で幻惑完封

[ 2016年7月29日 05:30 ]

<東北・利府>独特のフォームで投球する東北・渡辺

第98回全国高校野球選手権宮城大会決勝 東北5―0利府

(7月28日 コボスタ宮城)
  名門・東北が7年ぶりの出場を決めた。立役者は左腕・渡辺。我妻敏監督の「勝ったら本当のエースだな」の言葉に奮い立ち、2安打完封した。

 昨春に肩を故障し一時は全く投球ができなかったが、試行錯誤の末に新フォームを考案。グラブを顔の前に近づけボールの出どころを隠しながらテークバックをほとんどしない投法がはまり、今春から背番号1を獲得した。

 最速139キロの直球と変則投球で打率5割超えの相手打線を封じた。「自分の思い通りの投球ができました。これでエースとして認めてもらえます」。打線も5得点で援護し、ノーシードで進出した利府の野望を砕いた。渡辺は全国舞台に向け「独特な投法なので、どよめきが起こると思うけど、このフォームで勝負します。みんなを沸かせる投球をします」と誓った。 (秋元 萌佳)

 ▽東北(宮城)スポーツが盛んな私立校。ダルビッシュ有らを輩出。

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2016年7月29日のニュース