【群馬】西武・光成の前橋育英　弟・亮成が三塁コーチャーで歓喜

＜高崎健康福祉大高崎・前橋育英＞４回１死三塁、伊藤の適時打で生還する三走・丸山（手前）の後方で声を上げる三塁コーチの前橋育英・高橋

第９８回全国高校野球選手権群馬大会決勝 前橋育英８―４高崎健康福祉大高崎

（7月28日 上毛新聞敷島）
　前橋育英が春季関東大会王者の底力を見せ、３年ぶり２度目の甲子園出場を決めた。４―３の９回に同点とされたが、延長１２回に３安打と敵失を絡めて一挙４点を奪い、突き放した。

　１３年夏の甲子園優勝投手・高橋光成（現西武）の弟・亮成（りょうな）が背番号１４でベンチ入り。今大会で試合の出場はなかったものの、三塁コーチャーとして勝利に貢献してきた。この日はピンチで４度、伝令で登場。「やってきたことをやれば大丈夫」とナインを鼓舞した。

　準決勝・前橋工戦前には兄と群馬県内で会った。「今この瞬間はかけがえのないもの。甲子園で楽しんでやってこい」と“フライング”で全国を見据えたエールをもらったという。「コーチャーとしてミスなく終えられたし、声でみんなを元気づけられて役割を果たせた」と胸を張った。

　３年前の甲子園は絶対的エース・高橋光が全６試合５試合完投。今大会はエース・佐藤と２年生・吉沢の継投で勝ち上がってきた。異なるカラーで臨む甲子園。高橋は「自分らしく頑張りたい」と誓った。　（原田　真奈子）

　▼西武・高橋光（１４年度卒）甲子園出場が決まってうれしい。ひとつでも多く勝ってもらいたいですね。僕も後輩に負けないように頑張ります。

　▽前橋育英（群馬）サッカー部も強豪。西武の高橋光成らを輩出。