内川ら選手会異例の直談判 WBCイヤーの来季開幕遅らせて!

[ 2016年6月14日 05:45 ]

ソフトバンクの内川

 ソフトバンクの内川聖一外野手(33)やロッテの角中勝也外野手(29)ら4球団7選手が13日、東京都内で開かれた日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会の事務折衝に出席。来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の後の調整期間確保へ公式戦開幕を遅らせるよう訴えた。来年は3月31日に開幕する見通しだが、選手会は4月7日への変更を要望した。

 スーツ姿の選手の表情は一様に硬かった。事務折衝は森忠仁事務局長ら選手会の事務方と球団側の代表で行われるのが通例で、選手参加はレアケース。複数となれば極めて異例だ。東京近郊に滞在していた球団から選手会長やWBC出場経験者7人が出席。約2時間の折衝後、前回13年大会メンバーの内川、角中は偽らざる思いを吐露した。

 内川「WBCもベストでいきたい、シーズンに対してもベストで入りたいという中で、その日程では厳しいんじゃないかと選手会側からの意見をさせていただいた」

 角中「疑問に感じたのは、(球団側は)ファンがと言っていましたが、本当にファンが“その日じゃないと駄目”と言っているのか。ファンを言い訳にしているというか疑問に思いました」

 球団側が5月16日の前回の事務折衝で提示した開幕日は3月31日。来年3月の第4回WBC大会の日程は発表されていないが、米国で決勝を戦い、日本帰国を3月24日と想定した場合、1週間後に開幕となる。前回の折衝でも日程の先送りを求めた選手会は、選手の生の声を届けて4月7日開幕を改めて訴えた。

 内川は「試合勘についてはレギュラーで出ている選手は、そんなに問題はないと思うが、同じチームの本多は開幕までに2、3打席しかなかった」。角中も「(前回は)実戦の感覚的なものは、ほぼゼロの形で開幕となった」と話した。代表で控えに回った選手は、出場機会が得られないまま、公式戦に突入する。また過去の大会では、柱となった先発投手が開幕投手を回避するケースもあった。投手は大リーグ公式球と日本の統一球への対応の問題もある。

 選手関係委員会委員長の広島・鈴木清明球団本部長は「春休み、子供たちは大事だと説明している」とした。4月7日開幕では始業式を迎えている小学生が多い。開幕先送りでオープン戦が増えれば、球団の経営面の負担も増す。例年は6月の実行委員会で承認される開幕日。森事務局長は「スト(ライキ)をやってまでという話ではない」とするが、タイムリミットとする7月4日の実行委までに着地点を見いだすことはできるのか。

 ▼西武・牧田 前回のWBCは、自分は抑えをやっていたこともあって、先発に戻していく調整は難しかった。時間がほしいというのはあった。

 ▼ヤクルト・川端 凄いプレッシャーの中で試合をして休む間もなく開幕となると相当きついんじゃないかと。ちょっと先延ばししてもらいたいということは言わせてもらった。

 ▼ソフトバンク・長谷川 球団の事情に関しては一定の理解はできた。球団側の意見を理解しつつ、WBCもシーズンもいいものにしていければ。

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