42歳松井氏 2階席へ誕生日弾!「これ以上ないバッティング」

[ 2016年6月14日 05:30 ]

「オールドタイマーズ・デー」の対抗戦で豪快な本塁打を放った松井氏(AP)

 42歳ゴジラの衝撃弾だ。元巨人、ヤンキースの松井秀喜氏が12日(日本時間13日)、ヤ軍OBを称える毎年恒例のイベント「オールドタイマーズ・デー」に2年ぶりに参加し、OB戦に「5番・一塁」で出場。通算194勝のデービッド・コーン氏(53)からヤンキースタジアムの2階席に先制2ランを放ち、42歳の誕生日を自ら祝った。豪快な一発に、地元メディアからは「現役復帰待望論」も飛び出した。

 乾いた打球音。十分な角度。全て現役時代と重なった。ファンのド肝を抜いた一発に、松井氏が満面の笑みで両手を広げる。「これ以上ないバッティング。現役時代でもなかなか、あんなに完璧に打てないですよ」。飛距離は378フィート(約115メートル)を記録。MVPに輝いた09年ワールドシリーズで最後に放った本塁打の373フィート(約114メートル)を上回った。

 巨人在籍時の99年、レッドソックスとのリーグ優勝決定シリーズをヤンキースタジアムで観戦した際、先発したのがコーン氏だった。「その時の球を見て、打てるんじゃないかなと思って僕はこっち(米国)に来たんだよ」と冗談で語ったことで、両者の対決が実現した。2回の第1打席は初球に頭上へ「ビーンボール」を見舞われたが、2球目を2階席へ先制2ラン。4回にも右前打と返り討ちにした。

 「5番・一塁」での大活躍。現在、ヤンキースはテシェイラら4人の一塁手が故障者リスト入りし、レンジャーズ傘下3Aのデービスを新たに獲得するなど苦しい台所事情だ。地元メディア「ニュージャージー・ドットコム」は「マツイが一塁手問題の解決策になる?」と報じたが、当の本人は「1イニング持たずにケガをすると思いますよ」と苦笑いだった。

 メジャーで2本のバースデーアーチを放った松井氏。「現役時代にも打ったので。デジャビュでしたね」。豪快な一発は42歳という年齢を忘れさせた。

 ▽オールドタイマーズ・デー ヤンキースに貢献したOBを称える毎年恒例のイベント。1947年に始まり、今年が70回目。公式戦の前にエキシビション・ゲームとしてOB戦を行う。チームはジョー・ディマジオの愛称「ヤンキー・クリッパー」が由来の「クリッパーズ」と、ヤ軍の愛称「ブロンクス・ボンバーズ」が由来の「ボンバーズ」。松井氏は前回14年に「5番・左翼」で先発し、一ゴロと二飛。4回からは投手も務め、打者2人に連打を許して降板した。

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2016年6月14日のニュース