オリ超変革スタメンだ!杉本&奥浪抜てき ブランコ級大砲だ

[ 2016年6月14日 06:38 ]

オリックスの杉本

 虎に負けんぞ!オリのスーパー超変革!14日からの阪神戦(甲子園)を控えたオリックスが、ドラフト10位の杉本裕太郎外野手(25)と、3年目の奥浪鏡内野手(20)の2人を1軍に昇格させることが分かった。DeNAに3連敗するなど苦況続きで、福良監督は「違う人間を使っていこうと思っている。今のままなら(打線が)機能していない」と腹案。それが杉本と奥浪のW昇格プランだった。

 ともに1軍初出場ながら、ブランコにも負けない長距離砲だ。1メートル90と長身の杉本は走攻守で魅力ある新人。長打力だけでなく、強肩、俊足と糸井のような身体能力の持ち主だ。漫画「北斗の拳」のラオウを敬愛する純朴な25歳で、1月の自主トレ期間中にイチローに練習パートナーに指名された際には「声を掛けてもらって、今、日本で一番幸せな自信がある」と感激。大記録目前のイチローに吉報を届けるチャンスでもある。

 さらに奥浪も楽しみな大砲候補。岡山の創志学園から13年のドラフト6位で入団し、昨年までの2年間で2軍戦で15本塁打。今回は尊敬する小谷野の代役として昇格し、三塁を任される方針だ。先月末に頭を丸刈りにするなど高校球児のような20歳には、甲子園が似合いそう。アニキ小谷野のためにも、虎を粉砕する意気込みだ。

 福良監督は2人ともスタメンで起用する方針を固めており、左腕能見の打球を浜風に乗せるのがミッション。借金13と今季最大にふくれ上がり、瀬戸山球団本部長がげきを飛ばす一幕もあったが、本当のカンフル剤は選手起用だ。モレルや中島ではなく、若手を積極起用して現状打破を狙う。(鶴崎 唯史)

 ◆杉本 裕太郎(すぎもと・ゆうたろう)1991年(平3)4月5日生まれ、徳島県出身の25歳。徳島商では投手で1年夏にチームが甲子園進出も登板機会なし。青学大で外野手に転向、JR西日本を経て15年のドラフト10位でオリックス入団。長打力と身体能力に定評があり、16年は1軍キャンプスタート。1メートル90、92キロ。右投げ右打ち。

 ◆奥浪 鏡(おくなみ・きょう)1995年(平7)8月29日生まれ、広島県出身の20歳。創志学園では甲子園未経験も高校通算71本塁打を記録。13年のドラフト6位でオリックス入団。15年はウエスタン・リーグ103試合に出場して8本塁打、50打点、打率・244はいずれもチームトップだった。1メートル76、100キロ。右投げ右打ち。

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