マエケン4回まで無安打も“魔の5回”4失点 5戦未勝利

[ 2016年5月24日 05:30 ]

ベンチに戻る前田(AP)

ナ・リーグ ドジャース9―5パドレス

(5月22日 サンディエゴ)
 魔のイニング――。4回まで許した走者は死球による1人だったドジャースの前田が、突然の乱調。0―0の5回に4安打を集中されて4点を失った。不運もあった。打ち取ったはずの飛球を前進して飛び込んだ右翼手が捕球できず走者一掃の三塁打。それでも、前田は「結果が全てなので4失点はいい投球とは言えない」と自分を責めた。

 6回に代打を送られて交代。開幕3連勝後、5試合連続で白星がない。だが、前進もあった。今季最速タイの93マイル(約150キロ)を連発するなど直球の球威が増し、三振を奪う場面も。「そういうところを増やしていければ投球も変わってくる。投げている球は前回、前々回より良くなっている」と話した。

 試合は延長17回の死闘で、ド軍は前田の後に8人が登板。翌23日先発のエースのカーショーも代打出場した。何とか競り勝つも、デーブ・ロバーツ監督は「ケンタ、今日投げたんだっけ?」と疲れ切った表情だった。前田は4月6日に初登板初勝利を挙げた思い出の地サンディエゴで得た好感触を、次につなげたい。(奥田秀樹通信員)

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2016年5月24日のニュース