能見36歳“有終”飾る!鬼門の神宮は「考えながら」

[ 2016年5月24日 06:30 ]

キャッチボールを行う能見

 快投で“有終の美”を飾ってみせる。24日のヤクルト戦(神宮)に先発する阪神の能見が36歳ラスト登板へ意気込んだ。

 「(36歳最後の先発は)あんまり気にならないよ。(何歳でも)ずっと良い形で終わりたいと思っているからね」

 今月28日で37歳を迎える左腕は照れ笑いを浮かべて節目のマウンドを見据えた。先発陣で最年長も「今のところ体は全然動くから」と年齢による衰えを感じさせない練習量で自主トレ、キャンプと徹底的に体をいじめ抜いてきた。今回も積み重ねてきた経験と、ベテランらしからぬ若々しさを前面に腕を振る覚悟だ。

 ローテーションが再編されたため、中8日と十分に間隔をあけて週頭の先発マウンドが巡ってきた。開幕からは若きエース・藤浪が務め、金本監督からも長いイニングを投げてリリーフ陣の負担を減らす役割を期待されてきた。能見もやるべきことは分かっている。

 「(中継ぎは)休ませてあげたいけどね…。いろいろあるけど、しっかり自分のできることだけはやりたい」

 相手ヤクルトはリーグ屈指の重量打線。さらに昨年、3敗を喫し防御率も7点台と相性の悪い敵地・神宮球場での登板と、長いイニングの消化へハードルは高くなる。

 「(たとえ失点しても)次の失点を防ぐというか、考えながら。神宮なんで球場のことも頭に入れながら。今までずっといろんな経験をしてきてるのでね」

 23日は甲子園球場での指名練習に参加して最終調整。前回15日のDeNA戦(横浜)は3点リードを保って降板しながら、梶谷の飛球を内野陣がお見合いする形で落球して1点差とされ、9回にマテオが同点に追いつかれて白星を手に出来ず。悪い流れを自らの投球で断ち切り、幻に終わった3勝目をつかむ。(遠藤 礼)

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2016年5月24日のニュース