山田 セ界の4番に!真中監督「話題をつくらなきゃ」

[ 2016年5月24日 05:30 ]

自らが考えた相手チームのベストメンバーを披露するオールパシフィック・工藤監督(左)、オールセントラル・真中監督

 プロ野球12球団と日本野球機構(NPB)は23日、都内のホテルで「マツダオールスターゲーム2016」の要項発表会見を行った。セ・リーグを率いるヤクルト・真中満監督(45)は、自チームの顔である山田哲人内野手(23)を全セの4番として起用するプランを披露。リーグトップの15本塁打を放つ主砲でパの投手陣を粉砕する考えだ。出場選手はセ、パ両リーグ28人ずつ。ファン投票、選手間投票、監督推薦で選出される。

 パ・リーグの指揮を執るソフトバンク・工藤監督と行った会見後だった。報道陣に囲まれた真中監督は、ニヤリと笑って本音を明かした。

 「話題をつくらなきゃいけないから。(起用を)考えるよ。元気だったら全然いいからね」。全セの4番打者を誰にするか。指揮官は、球界を盛り上げるための粋な演出を思い描いていた。「リーグの顔」ともいえる打順に、自チームの山田を起用するプランだ。

 2人並んでの会見では、特別企画としてそれぞれが相手リーグの「オールスターメンバー」を選出した。工藤監督が選んだ全セのオーダーは「1番・山田」で、4番はDeNA・筒香。感想を聞かれた真中監督は「やっぱり山田が1番に来たら嫌なのかな、と。(公式戦では3番を打つ)自分のチームの打順も考えてみようかなと思いました」。昨季の日本一監督のアイデアにうなずきつつ、さらに華のある「4番・山田」をもってきた。

 今季、山田はここまでリーグトップの15本塁打。打率・331は同4位、12盗塁も同1位と、故障などがなければ3年連続の選出は確実だ。初出場した14年は7月19日の第2戦(甲子園)に2番でスタメン出場。2打席目に本塁打を放って敢闘選手賞に輝いた。昨年7月17日の第1戦(東京ドーム)は3番でスタメン出場しており、今年の球宴で4番が実現すれば「2→3→4」とステップアップすることになる。

 会見では「手前みそになるけど、ウチの山田には注目してほしい」とアピールを忘れなかった真中監督。公式戦での4番は昨季の5試合のみだが、全セの指揮官として「それ(山田の4番起用)ができるのは、俺しかいないから」と再びニヤリと笑った。年に1度の真夏の祭典。熱い戦いが今から待ち遠しい。(鈴木 勝巳)

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