阪神、日替わり守護神プラン マテオ&球児に左続けば高橋も

[ 2016年5月24日 05:55 ]

阪神のマテオ

 日替わりストッパーや。24日からのヤクルト、巨人との交流戦前最後の6連戦に、守護神マルコス・マテオ投手(32)を軸に、藤川球児投手(35)との併用でのクローザー起用や、状況次第では高橋聡文投手(32)に重要局面を託す構えで挑む。勝率5割、4位と乗り切れないチームの再浮上への鍵となる。

 若手の積極起用など、ここまで野手中心に発揮されていた「超変革」の波が、救援陣にも波及した。交流戦開幕前に控えるヤクルト(神宮)、巨人(東京ドーム)との6連戦へ、金村投手コーチがマテオ、藤川を中心とした日替わり守護神プランを明かした。

 「球児も良いし、マテオも良い。連投が続いていたとしたらマテオを休ませるとか。状況によっては(球児が)一番後ろもある。打者との兼ね合いで、左が続くようなら(高橋)聡文とかね。野手は超変革しているんだから、そういったところも変革してもらえたら」

 マテオが3試合連続で救援失敗するなど立て直しが迫られる中継ぎ陣。長いシーズンを戦い抜くために、この時期の登板過多を避けることが必須。マテオと藤川を併用すれば、負担を軽減させることが可能。高橋も、セットアッパーでの起用が濃厚だが、9回に左打者が続くなど場合によっては投入する可能性もある。勝ちパターンを制限しないことで、不測の事態にも対応する算段だ。

 救援転向後4試合に登板し、計4イニング無失点の藤川は「(守護神は)マテオが一番良いですよ」としたが、「(自分も含め)投げるのが仕事。4、5連投できなければ問題でしょう」と連投歓迎の構え。実際に、18日中日戦から3連投をこなし、出番こそなかったが、21日広島戦でもブルペンで肩を作り「(4連投)行きますよ」と直訴していたなど準備万端。マテオも「体調は問題ない。(救援失敗の)切り替えもできている。8回からもあったし、チームに任せられたところで投げるだけだ」と不敵に笑った。

 金村コーチは「中継ぎ全員が勝利の方程式に入る可能性はある。2軍からでもね。田面も結果を出してくれているし。チームが苦しい状況だから、うまくみんなでね」。昇格即「勝利の方程式」登用もありそうだ。ほころびが目立ち始めた救援陣が一丸で結果を残す。(湯澤 涼)

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