阪神OB野田浩司氏、故郷に義援金 “熊本産”看板メニュー提供は難しく…

[ 2016年4月18日 08:24 ]

故郷を憂う野田浩司氏

 熊本県出身の阪神OBから故郷バックアップの声が上がった。阪神、オリックスで速球派右腕として活躍した野球解説者・野田浩司氏(48)が17日、オリックス―西武戦のテレビ解説で神戸市を訪れ、「個人的に義援金を送ることを考えてます。送り先を検討中です」とスポニチ本紙の取材に明かした。また、神戸・三宮で経営する郷土料理「まる九」の店内に募金箱を置き、義援金を募ることも検討するという。

 野田氏は熊本市の南南東約60キロに位置する多良木町出身。実家に大きな被害はなかったが、夫人の実家がある合志市は益城町から近く「最初の震度7の地震(14日)で避難したそうです。でも義母がウチへ戻ると言って。古い家なんで心配です」。多良木高、九州産交時代の知人の被害は耳にしていないが、多良木高の恩師の自宅が益城町にあり「電話連絡で無事と聞きましたが、うちがダメだということで」と表情を曇らせた。

 商売も不安材料がある。「まる九」の看板メニュー、馬刺しの仕入れ先が14日の震源地そばの牧場。「まだ、情報収集してますが厳しいかも。宅配便がアウト。こちらから支援物資を送ることも、向こうから仕入れるのも駄目」とし、身内の見舞いなどで近日中に熊本へ向かうが、車での現地入りも考えている。

 阪神、ロッテで投打に活躍した野球解説者・遠山奨志氏(48)も実家が熊本市の南60キロにある芦北町。「幸い、うちや人に被害はありませんが、余震が続いているので80歳の母親が怖がっている」と話した。「地震が続いているので静観しているところ。でも、自分から積極的に故郷のために何かしたいと思ってます」と近日中に支援に乗り出す構えだ。

続きを表示

2016年4月18日のニュース