虎退治ならこの男!中日ビシエド 6戦5発、10回サヨナラ弾

[ 2016年4月18日 05:30 ]

<中・神>10回無死一塁、サヨナラ2ランを放ち、ナニータ(中央)らナインに祝福されるビシエド(右)

セ・リーグ 中日4―2阪神

(4月17日 ナゴヤD)
 虎退治といえば加藤清正か一休さん。だが、今年の話ならビシエドだ。中日の4番に座る新助っ人のバットは、この日も阪神相手に猛威を振るった。

 今季対戦6試合で実に5本目のアーチ。2―2の延長10回、チームに2試合連続サヨナラ勝ち、そして今季初の同一カード3連勝をもたらす2ランを放ってみせた。

 無死一塁、カウント3―1から福原の外角直球を力強く叩いた。「打った瞬間、行ったと思った」というが、弾道は右へ右へと流される。「切れないでくれ、と祈りながら走ったよ」。打球は右翼ポールを直撃した。

 「最高の場面で最高の打撃ができた」。6号はDeNA・筒香と並ぶリーグトップに立った。何より阪神戦の恐るべき強さ。開幕3戦連発に続き、今3連戦の初戦では能見が投じたインハイを豪快に3ランとした。6試合で打率・538、11打点。他カードは打率・277とあって「阪神だけじゃなく、他のチームからももっと打てるようになりたいね」と笑う。

 通算66発のメジャーでのサヨナラ弾は、ホワイトソックスに在籍した14年9月13日が最後。昨季はマイナーに甘んじたが、落合博満GMが監督時代につけた背番号66を与えられた中日で再び輝きを放つ。覚えたての「サヨナラ」という日本語もお立ち台で発して喜色満面。拙攻も目立った試合を制して今3連戦前の4位から2位まで浮上し、谷繁監督は「ビシエド1人に助けてもらったような形だ」と話した。

 ▼中日・又吉(同点の10回を無失点に抑えて今季初勝利)ゼロできっちり抑えられたのはよかった。とにかく本塁打を打たれないように、丁寧に強く投げた。

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