上本「最強2番」目指す 持ち味長打力貫く「超変革」だ

[ 2016年1月13日 06:43 ]

上本は甲子園球場で自主トレを公開し打撃練習する

 目指すは最強2番だ!阪神・上本博紀内野手(29)が12日、甲子園球場で自主トレを公開し、打順にかかわらず持ち味の長打力を貫く姿勢を強調した。「(去年は2番で)ちょこちょこやって失敗したと思った」と反省。昨季同様に2番の座を射止めた場合でも打撃の小型化を否定した。すでに年末年始も無休でトレーニングを続け、二塁のレギュラー奪回へ走攻守すべてでアピールする決意。選手会長も『超変革』へ挑む。

 上本は昨季の自分を自ら「失敗だった」と断じた。一昨年の14年に初めて規定打席に到達するなど二塁の定位置を奪取。さらなる飛躍を期しながら15年は出場試合数や打撃成績が軒並み下降した。離脱を強いられた左腰や左太腿裏の故障だけが原因ではない。打順別では最多47試合に出場した打順2番を「自分のイメージでちょこちょこやっていたんで。失敗したと思った」と猛省。だから、自分を貫くと決めた。

 「(仮に)2番でも強く振って、いろいろなことができればと思う。(金本監督からも)もっと強く振ることを言われていた。それを意識してやっている」

 決して大柄ではなくてもパンチ力は武器の一つだった。実際に自己最多131試合に出場した14年は7本塁打で長打率・390。対して昨季は108試合出場で4本塁打、長打率・339に甘んじた。

 「そう言われてみれば、去年はちょっと…。(長打を狙うかどうかは)試合の状況によってだと思う。ただ、状況によっては長打が必要になるところもあるとは思う」

 昨季は先入観で描いて実践しようとした2番打者の固定観念を、いまはもう捨てた。他でもない金本監督から背中を押された。就任直後からチーム内に発せられた「強く振れ」の大号令。体格や打順に関係なく、全選手が対象だった。

 上本も秋季練習から打撃改造、いや、本来の打撃を取り戻すべく準備を進めてきた。仮に今季も2番を任されたとしても迷いはない。目指すは強打も兼ね備える最強2番だ。

 もちろん優先順位は打順ではなく、レギュラー奪回が先だということも分かっている。今春キャンプでは復活を目指す西岡や守備力を誇る大和との二塁争いが本格化。昨秋キャンプでは外野に挑戦も、狙う場所はやはり二塁だ。

 「毎年同じポジションにすごい選手がいっぱいいる。結果しかないので。先のことはわからない、できることをしっかりやっていくだけ」

 年明けから12日目。年末年始も無休でトレーニングを続けてきた。「今できることをしっかりやっていきたい」。精かんな顔つきが順調ぶりを物語る。入団8年目。将来を左右するシーズンになるかもしれない。猛虎は『超変革』へ動き始めた。選手会長も波に乗り遅れる気はない。(山本 浩之)

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