カージナルスと契約　呉昇桓「夢かなった」まずはセットアッパーを

カージナルスの入団記者会見に臨んだ呉昇桓（中央）（ＡＰ）

　カージナルスは１１日（日本時間１２日）、前阪神・呉昇桓（オスンファン）投手（３３）の獲得を発表した。本拠地セントルイスで入団会見に臨んだ同投手は「夢がかなった。新しい環境ややりがいを探していた」と意気込みを語った。契約は１年で年俸５００万ドル（約５億８５００万円）。１７年は球団が契約選択権を持ち、行使すれば年俸は６００万ドル（約７億２００万円）となる。

　阪神在籍２年間で８０セーブ。日韓通算３５７セーブの実績を考えれば１年契約は好条件とはいえないが、カジノ賭博で韓国検察から罪に問われ、罰金の略式命令を受けた背景がある。阪神は捜査段階で再契約交渉を中止。母国でも厳しい目にさらされ、韓国プロ野球復帰の場合、１年目の公式戦の半数が出場停止となる制裁が決まっていた。行き先が限られた状況での大リーグ入り。抑えが昨季４８セーブのローゼンタルで固まっているカ軍で、まずはセットアッパーの座を目指す。