「賭博や八百長に手を染めるな」新人研修会でコミッショナー強調

[ 2016年1月12日 18:27 ]

真剣な表情で講義を聞く楽天・オコエ

 プロ野球の新人選手研修会が12日、東京都内で行われ、昨年の野球賭博問題を受けて暴力団対策に充てる時間が例年より増えた。熊崎勝彦コミッショナーは「賭博や八百長には手を染めず、しっかり遮断していかなければいけない」と強調した。

 ソフトバンクの高橋純平投手(県岐阜商高)や楽天のオコエ瑠偉外野手(東京・関東第一高)ら新人116選手が参加した。日本野球機構(NPB)幹部や弁護士が講師となり、暴力団関係者が選手に近づく手口を示して警戒を促した。

 昨年の巨人選手による野球賭博に加え、1969年に八百長が明るみに出た「黒い霧事件」の経緯も解説。元近鉄のエース鈴木啓示氏が八百長の誘いを断ったエピソードも紹介し、賭博に関与しないことや、誘われた場合は球団に報告することを求めた。

 納税やドーピング対策についての講義も行われた。賭博問題で揺れた巨人に入団する桜井俊貴投手(立命館大)は「(暴力団関係者からの)誘いもあるんだなと思った。きょう聞いた事を生かし、未然に防ぎたい」と話した。

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2016年1月12日のニュース