清原氏 12年越し大魔神にリベンジ フォークお願い「ズル」して中前打

[ 2016年1月12日 11:07 ]

4回、清原氏は佐々木氏からクリーンヒットを放ちコブラポーズ

名球会対抗試合 パ・リーグ7―5セ・リーグ

(1月11日 ヤフオクドーム)
 清原氏は右手でコブラポーズの後、一塁ベース上で両拳を突き上げた。4回。カウント2―2から「大魔神」佐々木氏の伝家の宝刀、フォークボールを中前へ運んだ。

 「(捕手の)谷繁に“フォークを投げて”とお願いした。僕のズルでしたけど、打てて、現役時代よりうれしい。思い残すことはありません」

 横浜(現DeNA)・佐々木の現役最後の登板となった05年8月9日。佐々木に最後の打者に指名された巨人・清原は、大粒の涙を流した打席でフォークボールに空振り三振に終わった。あれから10年余り。どうしても、ウイニングショットを打ちたかった。「また対戦できるとは夢にも思わなかった」。この日は涙ではなく笑顔が広がった。

 野球教室の時には長嶋氏に左手で右腕をつかまれ「野球人生はこれからだ」と激励を受けた。「長嶋さん、王さんと同じグラウンドに立てているだけで足が震えた。長嶋さんは凄い握力だった」。平成の名勝負を演じた野茂氏の投球は、自らのスマートフォンで動画撮影。「少年の心に戻った気がしました」と夢の一日を存分に味わった。

 ▼佐々木氏 あの1球だけフォークだった。球種が分かったら打ちますよね。あの時(05年の自身の引退試合)は三振を取れたけど、きょうは打たれた。楽しかった。

 ▽清原が巨人に移籍した97年から佐々木がマリナーズから横浜に復帰した04、05年に対戦。清原の喫した三振は佐々木のプロ最終登板となった05年8月9日まで6三振全て空振りに仕留められた。

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