大リーグ、全球団に防球ネット拡張を推奨 ガイドライン示される

[ 2015年12月10日 09:50 ]

ファンに対してファウルボールと飛んでくるバットに注意を促すフェンウェイ・パークの表示板(AP)

 大リーグ機構は9日、防球ネット拡張に関するガイドラインを示し、全30球団に対して推奨した。

 内野席に防球ネットが存在しない大リーグでは今季、ファンがファウルボールや折れたバットで負傷するといった事故が多発。この事態を憂慮し、コミッショナーのマンフレッド氏はシーズン中から防球ネットを拡張させる考えを表明していた。

 ガイドラインでは、両ベンチ端の席まで、もしくはホームプレートから70フィート(約21メートル)に位置するグラウンドレベルの席まで防球ネットを拡張させることが示されおり、また、チケットを販売する段階で、観戦する席が防球ネットで守られているかどうかといった情報をファンへ知らせるべきとされている。なお、安全が確保されれば、ネット以外のもの(強度の高いクリアボードなど)を設置してもよい。

 このガイドラインは強制ではなく、採用するかどうかの最終的な判断は各球団が下すことになるが、レッドソックス、ドジャース、そしてフィリーズの3球団は既にリーグ側の考えに賛同する構えであることが報じられている。

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