公立の高松商 快進撃初V!大阪桐蔭の次は敦賀気比を破り神宮制覇

[ 2015年11月18日 05:30 ]

<高松商・敦賀気比>初優勝に歓喜の高松商ナイン

明治神宮野球大会第5日・高校の部決勝 高松商8―3敦賀気比

(11月17日 神宮)
 高校の部1試合、大学の部2試合が行われ、37年ぶり2度目の出場となった高松商(香川)が敦賀気比(福井)を8―3で下し初優勝を飾った。3点を追う8回に5安打を集中し逆転。打線は3試合連続2桁安打をマークした。大学の部の準決勝は早大と亜大が、それぞれ1点差で競り勝った。18日に決勝が行われる。

 91年前のセンバツ初代王者が復活の雄叫びを上げた。大阪桐蔭、敦賀気比と優勝候補を連破してつかんだ大会初優勝。3点を追う8回に暴投で1点を返すと、米麦主将の中前2点打で同点とし美濃の右翼線三塁打で勝ち越し。試合終盤に球速が落ちた来秋ドラフト候補・山崎を鮮やかな集中打で攻略した。

 長尾健司監督は「最後まで粘り強く戦えた。選手を褒めてやりたい」と目を細めた。昨年の監督就任から練習は打撃を柱にしてきた。「王さんや小久保さんが言うように練習から120%でやらないと試合で100%は出ない。ヘロヘロになるまでバットを振らせてきた」。2年前には室内練習場も完成し、バットを振り込んできた。3試合連続の2桁安打は鍛錬の証。終盤の2イニングだけで9安打8得点を挙げた。

 春、夏2度ずつの全国優勝を誇る伝統校でOBの期待は高い。米麦主将は「まず1勝と思って東京に来たが、全国のトップと五分五分でやりあえると感じた」と自信をつけた。ストッキングには夏の全国優勝を示す白2本線、春の全国優勝を示す赤2本線、国体優勝を示す黄1本線が入っている。決勝打を放った美濃は「神宮はヤクルト(の本拠)なので次は水色がいい」と笑った。来春20年ぶりに戻る甲子園。今度は6本線の新ストッキングで56年ぶりの頂点を狙う。 (吉仲 博幸)

 ▼高松商・浦(急性ウイルス性腸炎で前夜は39度超の発熱も点滴して2番手で好投)(先発の)多田もいい投球をしていたのでエースの僕も続こうと思った。

 ◆香川県立高松商業高校 1900年(明33)に高松市立高松商業学校として創立。学科は商業科、情報数理科、英語実務科で、全日制と定時制がある。全校生徒は952人(男子351、女子601)。約8割の生徒が進学する。校訓は「至誠 剛健 協同 勤労 敬愛」。所在地は香川県高松市松島町1丁目。中筋政人校長。甲子園には春25度(優勝2度)、夏19度(同2度)出場。

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