亜大 難病克服の花城好救援!一打サヨナラの危機に丸子併殺斬り

[ 2015年11月18日 18:55 ]

生田監督を胴上げする亜大ナイン

明治神宮大会大学の部決勝 亜大2―1早大/延長14回

(11月18日 神宮)
 マウンド上の花城が歓喜の輪に包まれた。亜大が延長14回の熱戦を制し、秋の大学日本一に輝いた。好救援で胴上げ投手になった右腕は「この位置にいられてうれしい。一生懸命やったことが形になって良かった」と実感を込めた。

 同点の延長13回1死一、三塁から登板。四球で満塁とし、4番丸子には低めに落ちるスプリットを投じた。「絶体絶命なので後悔しない球を選んだ。作戦通り」と一ゴロ併殺で危機を脱した。

 歩行が困難になる難病の「黄色靱帯骨化症」を患い、昨年5月に手術。リハビリを経て昨秋復帰した。長いイニングを投げられず「(救援で)落ちる球が必要と思って磨いてきた」。そのボールがチームを救った。

 生田監督は「花城なら打たれてもみんなが納得する。病気との闘いを見てきたから」と目を細めた。社会人で競技を続ける4年生は「野球ができなかった時期もマイナスではない。一球を大事に感じて投げられる。チームが(勝機を)つないでくれたので絶対抑えたかった」と責任を果たした喜びをかみしめた。

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