伊藤 盗塁阻止スローイング改良へ“お手本”は金子

[ 2015年1月23日 05:30 ]

金子を参考にした送球フォームを披露する伊藤

 オリックスの伊藤光捕手(25)が神戸市内で自主トレを公開し、今季の目標に盗塁阻止率アップを掲げた。昨季の阻止率・235は、規定に到達しているパ・リーグの捕手では6人中6位。「打率より低いなんて、ぼくの中ではあり得ない」と奮起し、すでに対策を練っていた。

 それは、投球フォームの改善。これまでは投球時のリリースポイントがバラバラで、球が定まらなかったことも原因で「いい投手は、どんな変化球でも一定の腕の振りになる」と、フォーム固めに取り組んでいる。そのお手本が金子で、同じ腕の振りで変化球を投げ分けるエースをイメージし、精密機械のように一定化を目指している。

 元日から始めている自主トレ中は何度も鏡で確認。投球時に左肩を下げ、右肩を上げることで、頭の上から球を放す感覚だといい、まさに金子流だ。キャッチボールから意識して取り組んでおり、「手応えがある。早く実戦でも試してみたい」と自信。2月21日のソフトバンク戦(宮崎アイビー)などオープン戦から試すつもりで、他球団の韋駄天(いだてん)狩りに意欲的だった。

 昨年は自身初のベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得したものの「阻止率が上の人もいるし、成績に納得できなかった」と心の底からは喜べなかった。照準は、リーグトップ・444を誇った西武・炭谷を抜くこと。「うちはチーム防御率がいいので、阻止率が上がればもっと勝てると思う。無理だとは思うが、目指すのは阻止率10割です」と意気込んだ。金子の女房役が、金子流でレベルアップを図る。

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