鳥谷5年20億円 “生涯虎”宣言で衣笠超え決意「試合出続ける」

[ 2015年1月23日 05:30 ]

鳥谷は契約更改を終え会見する

 海外フリーエージェント(FA)権を行使した上で、阪神に残留した鳥谷敬内野手(33)が22日、兵庫県西宮市内の球団事務所で契約更改した。5年総額20億円の大型契約を新たに結び「(残留を)決めるにあたって、阪神で優勝したいと強く思った。阪神で終われたらと」と、生涯タテジマを宣言した。

 早大時代からの憧れだったメジャー挑戦を希望し、約2カ月間、悩み抜いた。「今までで一番悩んだ」。9日の残留発表後、初めてとなった会見では、吹っ切れたような表情を見せた。

 今季は34歳シーズン。契約を満了すれば38歳となるが、この間もこだわる数字がある。連続試合出場記録だ。「試合に出続けるということは、常にこだわってやっている。出続ける中で、どれだけ成績を残すか」

 昨季を終了した時点で歴代3位の1466試合。シーズン143試合換算で記録を継続していけば、5年後には2181試合まで伸び、元広島の衣笠祥雄氏が持つ2215試合に「34」と迫る。鉄人超えの期待が懸かるのは、2020年。道のりは長い。「やっぱり一年、一年。まずは今年一年をしっかり出ることを考えている」。積み重ねの先に大記録があることは十分に分かっている。

 もちろん、その前に目指すのは日本一だ。「去年は悔しい思いをしていますし、今年は優勝して、日本シリーズに行きたい。まだ一度も日本一になったことがないので」。恒例の沖縄での自主トレを打ち上げ、この日は甲子園球場隣接の室内練習場でティー打撃などを行った鳥谷。「過去、自分が残したもの全てを上回れるような一年にしたい」。虎のリーダーとしての決意を言葉に込めた。

 ▼阪神・高野栄一球団本部長 鳥谷君中心のチーム編成をしてきて、鳥谷君なしで優勝することは考えられないと言ってきた。(生涯阪神?)そこまでの話はないが、あうんの呼吸というか、恋人同士の話みたいなものでしょう。

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