マー君 今季公約は貯金12!昨季メジャーで達成3人のみ

[ 2015年1月23日 05:30 ]

松井裕(左)、則本(右)とノックを受ける田中

 エースのノルマだ。30試合以上、200イニング、そして貯金12!ヤンキースの田中将大投手(26)が22日、仙台市内のコボスタ宮城で自主トレを公開。エース格と期待されるメジャー2年目への最低ラインの数字を口にした。広島に8年ぶりに復帰した黒田博樹投手(39)が抜け、ヤ軍先発陣の大黒柱と期待される今季。右肘のじん帯部分断裂で長期離脱した昨年の経験を基に、真価の問われるシーズンへ準備を進める。

 日焼けした顔に、パンと張った背中がコンディションの良さを物語っていた。沖縄県内から古巣・楽天の本拠地に移っての自主トレ。1カ月後の2月21日に迫ったキャンプインへ、気持ちも乗ってきた。

 「自主トレを段階を踏んでやっている中で、徐々に高まっているものはある。順調にここまでやれてきていると思う」

 沖縄でも一緒だった則本、松井裕、辛島とダッシュ、ノックをこなす動きは軽快だった。キャッチボールは松井裕を相手に全球種を披露。「それも含めて順調」と右肘の不安も一掃した。黒田が抜けエースの座を期待される2年目。「エースだ何番手だというのは関係なく、勝つことを求められている。自分のやることは変わらない」と言ったが、目標は明確だ。

 「30試合以上、200イニング以上は求められているところ。1年間ローテーションを守れば必ず超えてくる数字」と最低ラインを設定。その上で「ゲームをつくれるというのが重要なこと。でも、試合に勝つことが一番。その気持ちがないとダメ」と勝利への貪欲さを強調した。目指すは昨季メジャーで3人だけだった貯金12。「それはできたら大きい」と昨年の貯金8(13勝5敗)から4つの上積みは射程圏内だ。自信のよりどころは1年目の経験。昨年は手探りだった春季キャンプは「いきなりビュンビュン投げる必要もない。向こう(米国)に入っても自分の状態でやっていっていい」とマイペースを貫く。

 昨オフ、ヤ軍と契約合意したのは1月22日。「今年(のシーズン後)は30球団の中で一番、短いオフになることが一番いいと思う」。1年前に口にした「世界一になるための戦力として行く」という誓いが重なった。

 ≪日本選手で2桁 松坂と野茂のみ≫昨季大リーグ全体で貯金12以上だった投手は3人しかいない。日本選手では過去に08年の松坂(当時レッドソックス)が29試合で18勝3敗、防御率2.90での貯金15が最多で12以上はその1度。貯金2桁も他に02年の野茂(当時ドジャース)が34試合で16勝6敗、防御率3.39で達成しているだけだ。

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2015年1月23日のニュース