阿部に代わり坂本が19代目 球界の盟主のキャプテン務める重責

[ 2015年1月15日 10:40 ]

15年シーズン、巨人の新キャプテンに任命された坂本

 2015年。気持ちも新たにシーズンに向けての準備をしているのは、巨人の新キャプテンに任命された坂本勇人だろう。このシーズンオフ中、2007年から8年間に渡ってキャプテンを務めた阿部慎之助に代わって、巨人の19代目キャプテンに任命された。

 昨年、球団創設80周年を迎えた巨人。その長い歴史の中で「19代目」とは少なく、過去にはキャプテンがいない年も多かった。「巨人のキャプテン」は特別な存在なのだ。

 また、歴代でキャプテンを務めた者でも、沢村栄治(1943年)や川上哲治(1958年)、長嶋茂雄(1971年)のように1年間だけ、という選手がほとんど。4年間務めた王貞治(1972~1975年)は長い方といえる。

 そう考えると、阿部慎之助の8年というのは異例の長期政権だったわけで、過去をさかのぼっても、中尾碩志の7年(1951~1957年)を超える、歴代最長期間だった。改めて阿部慎之助が担ってきた役割の重さを知ることができるとともに、退路を断って一人の選手としてプレーに集中したい、来季の復活に賭けたい、という阿部と原辰徳監督の“覚悟”も窺い知ることができる。

 いずれにせよ、球界の盟主と呼ばれる巨人のキャプテンを務めた人物は、誰もが球史を代表するような選手たちばかり。だからこそ、新主将・坂本にとって、まさに真価の問われる1年となるのは間違いない。

 一方、海の向こうの球界の盟主、ニューヨーク・ヤンキースでも、昨季限りでキャプテンとともにプロ野球人生にピリオドを打った選手がいる。2003年に就任してから2014年まで、歴代で最も長い12年間もキャプテンを務めあげたデレク・ジーターだ。

 110年を超える歴史を誇るヤンキースだが、キャプテンを務めたことがあるのはたった11人だけ。そして、そのほとんどが2~3年という任期だ。背番号「4」が球界初の永久欠番になったルー・ゲーリックでも6年。第3代目のキャプテンとなった、あのベーブ・ルースに至っては、たった5日間だけのキャプテンだった。ジーターの12年がいかに異例か、ということがよくわかる。

 ジーター引退後、キャプテンの座は、当面は空席のままになるという。球界において屈指の名誉職といえる「ヤンキースのキャプテン」にふさわしい選手が今後、現れるのか? 大いに期待して、その出現を待ちたい。(週刊野球太郎編集部)

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