骨折影響なし中日・和田 史上最年長開幕弾で2000安打弾みだ

[ 2015年1月15日 05:30 ]

「トンボ」を使って阪神・黒瀬(右)に打撃指導する中日・和田(左はDeNA・後藤)

 開幕弾で大記録達成に弾みをつける。中日の和田一浩外野手(42)が14日、佐賀・武雄温泉での自主トレを公開した。通算2000安打まであと15本に迫るベテランは、これまで開幕戦では史上3位タイの7本塁打。右手首の骨折明けとあって、このオフには例年以上に入念な調整を積んできており、3月27日の阪神戦(京セラドーム)にピタリと照準を合わせた。

 「開幕戦のホームランは全てたまたまなんだけれどね。独特の雰囲気だし、1、2打席目ぐらいまではフワフワした感じがする。阪神はすごく投手がいいしね」

 大きなことを言うタイプではないだけに、まずは敵軍を持ち上げた。ただ、右手首の回復と、体の仕上がりへの手応えは自然とこぼれる笑顔から見て取れた。開幕戦の相手としては「僕はメッセンジャーだと思う」と助っ人右腕を想定。「今、セで一番の投手」と敬意を示しながら「打つのは難しいけど、そこは勝負なんで」と表情を引き締めた。もちろん、相手が能見でも藤浪でも、意気込みは変わらない。

 昨季の開幕戦では広島の前田健から左越えソロ。通算7本は歴代3位タイで、今年打てば10本の長嶋(巨人)、9本の門田(南海)に次ぐ単独3位となる。さらに42歳9カ月は、72年のスペンサー(阪急)の42歳8カ月を上回る史上最年長開幕アーチともなる。

 18年目となった恒例の佐賀自主トレでは、DeNA・後藤、阪神・黒瀬とノックやティー打撃で汗。昨年8月の骨折の影響はまったくなく、開幕から逆算しての調整は順調だ。「そこへの思いは強い。何とか早い段階でクリアしたい」と話す2000安打に向け、景気づけの一発といきたい。

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2015年1月15日のニュース