阪神 FA補強は全滅濃厚…中村GM「そう見られても仕方ない」

[ 2014年12月6日 07:50 ]

オリックスに入団を決め、森脇監督(左)と握手する中島
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 阪神が「中島争奪戦」に敗れた。アスレチックスからFAとなっていた中島のオリックス入りを受け、中村勝広ゼネラルマネジャー(65=GM)が5日、西宮市内で対応。4日深夜に、相手サイドからメールで断りの連絡が入ったことを明かしたが、表情は最後まで険しかった。

 「正直、非常に残念です。ただ、マネーゲームはしないという球団方針通り。限度を決めて交渉した結果、勝てなかったということです」

 今オフはFA戦線で獲得を狙っていた中日・山井、日本ハム・宮西が相次いで宣言することなく残留。ロッテからFA宣言した成瀬はヤクルトにさらわれ、単年5億円超の契約を用意した、オリックスからFA宣言した金子も残留が濃厚となっている。「結果的にそう(補強がうまくいっていない)見られても仕方ない」。中島に対しても3年総額9億円の条件を提示したと見られるが、獲得には至らなかった。大阪市内の電鉄本社で対応した坂井信也オーナー(66)も「残念ですが、向こうの条件が良かったのでしょう。仕方がない」と話した。

 現状、外国人枠も埋まっていることから、大物助っ人の獲得は難しい。補強策として残るのはトレードしかないが、中村GMは「(中島の穴は)ほかには、なかなかいない。トレード(画策)でも出血覚悟になる。いたとしても、ローテーション投手との交換になる。今いるメンバーに頑張ってもらう」と否定的な見解を示し、若手の底上げを狙う覚悟だ。

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2014年12月6日のニュース