中島 オリ決定!優勝請負人に「あかんかったら叩いてください」

[ 2014年12月6日 07:50 ]

オリックスに入団を決め、ユニホーム姿でガッツポーズの中島

 オリックスは5日、大リーグのアスレチックスからフリーエージェント(FA)となった中島裕之内野手(32)の獲得を発表した。3年契約で総額12億円。背番号は1に決まった。同日、神戸市内のほっともっと神戸で会見した中島は「優勝するために来た」と優勝請負人になることを宣言。チームは1996年以来19年ぶりのリーグ優勝へ、阪神など他球団との争奪戦を制し大型補強を完成させた。

 まばゆいフラッシュを浴び、中島の表情は自然と引き締まった。2年間の米国挑戦を終えて、日本球界に復帰。選んだのは、古巣の西武でも、阪神でもなく、今季パ・リーグで台風の目となったオリックスだった。

 「オリックスには優勝するために来た。終わったときに獲って良かったな、と思ってもらえるように頑張りたい。あかんかったら、叩いてください」

 兵庫県出身らしく、決意には関西弁がまじった。12年オフに西武からアスレチックスへFA移籍。2年間でメジャーの舞台は踏めなかったが「シーズンが終わってから、いろいろ考えた。ダラダラやっていてもだめかな」と未練を捨て、日本復帰を決断した。

 地元でもあるが、オリックスを選んだ理由には「(球団から)優勝するために、すごい力を入れていると聞いた。今年はあと少し足りなかった部分で力を貸してほしいと言われた」と熱意に心を動かされたという。小学校時代にバッテリーを組んでいた山崎勝からも「一緒にやろうや」とラブコールを受け「大きかったかな」と要因の一つとしたことを明かした。

 守備位置や打順にこだわりはない。こだわるのはただ1つ。「勝つためには、いいところで打たなダメ。打点を多く挙げたい」と、主軸としての期待に応えるつもりだ。さらに残り620本となった2000安打には「目標です。(西武時代の恩師)土井(正博)さんとの約束もありますし、できるだけ早くクリアしたい」と抱負も口にした。

 オリックスは今季、わずか2厘差で優勝を逃した。小谷野に続き、走攻守で万能な中島も加わった。19年ぶりのリーグ優勝へ、本気さが伝わってくる。

 ◆中島 裕之(なかじま・ひろゆき)1982年(昭57)7月31日生まれ、兵庫県出身の32歳。伊丹北から00年ドラフト5位で西武入団。04年にメジャーへ移籍した松井稼頭央(現楽天)の後釜として遊撃のレギュラーに定着。08、09年に最高出塁率、09年に最多安打のタイトル獲得。ベストナイン4度、ゴールデングラブ賞3度受賞。12年オフ、海外FA権を行使してアスレチックス移籍。1メートル80、90キロ。右投げ右打ち。

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