オリ「7回の壁」乗り越えG倒 4時間48分試合制した

[ 2014年6月19日 05:30 ]

<巨・オ>勝利を喜ぶオリックスナイン

交流戦 オリックス6―5巨人

(6月18日 東京D)
 オリックスは4時間48分の激闘を制し交流戦Vへ首の皮一枚つながった。3度追いつかれる接戦を1点差で逃げ切り。

 1分けを挟んで7連敗中だった巨人から2年ぶりの勝利をもぎ取ったオリックスの森脇監督は「見ての通り(の試合)。タフな試合を勝って終わることでチームも個人も力が備わってくる」と、この1勝の重みを強調した。

 7連勝中の巨人の勢いに屈してもおかしくない展開だった。6回に3点を勝ち越しながら、その裏にエース金子が踏ん張れずに1死二塁として降板。救援した比嘉が代打セペダに同点3ランを浴びた。だが、直後の7回に2死満塁からペーニャの押し出し死球で勝ち越し。終盤の継投勝負なら負けない自信がある。

 7回は3番手の馬原が3者凡退に抑えて、得意の展開に持ち込んだ。この試合前まで、7回終了時でリードした試合は今季37勝0敗。「7回」の壁を乗り越えれば、最強コンビが待っている。8回は防御率1点台のセットアッパー・佐藤達がマウンドへ。2死満塁のピンチを招いたが、片岡を中飛。「ラッキーだった」と必死にバトンをつなぐと、9回は守護神・平野佳がクリーンアップを3人で打ち取り、リーグトップの21セーブ目をマークした。

 負ければ3連敗で、交流戦優勝の可能性が消滅する一戦で、チームは結束力の高さを見せつけた。交流戦は残り2試合で、4年ぶりの優勝には連勝が絶対条件となる。森脇監督は「一戦一戦、諦めないで戦う」と力強く言った。セ・リーグ首位の巨人と互角の戦いを演じ、つかんだ1勝は監督にとっても、選手にとっても大きな自信となった。

 ▼オリックス・金子(5回1/3を3失点。救援陣が追い付かれ6勝目ならず)先頭打者を出して終始苦しい投球だった。リズムをつかむことができなかった。

 ≪9回の交流戦最長≫試合時間4時間48分は、9回で終わった試合としては交流戦で最長試合。これまでの記録は09年6月3日のオリックス―中日の4時間43分。延長試合では07年6月14日の日本ハム―横浜の5時間53分が最長。

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