大谷 甲子園初勝利 160キロ連発、自己最多11K

[ 2014年6月19日 05:30 ]

<神・日>2回、大谷は160キロの速球で今成から空振り三振を奪う

交流戦 日本ハム4―0阪神

(6月18日 甲子園)
 日本ハムの大谷翔平投手(19)が18日、甲子園球場でプロ入り初の公式戦登板を果たし、初勝利を挙げた。8回途中に右ふくらはぎに違和感を訴えるアクシデントに見舞われながらも、8回を1安打無失点。3試合連続で自己ベストの160キロをマークするなど、自己最多の11三振を奪って今季6勝目を挙げた。大谷は高校時代は1勝もできなかった憧れの地で成長した姿を披露した。

 甲子園での160キロ連発に熱狂的な阪神ファンもどよめいた。1点リードの2回だ。先頭のゴメスに外角へ大きく外れるボール球だったが160キロを計測。すると2死。2ストライクから今成へ投げ込んだ球は再び160キロ。今度は内角へきっちり制球したこん身一球でバットに空を斬らせた。

 「甲子園は悔しい思い出しかないけど、良いイメージがつくれた」。

 プロでは公式戦初の甲子園での登板だった。岩手・花巻東では2年夏と3年春に甲子園に出場したが、いずれも故障を抱えて初戦敗退。3年夏の岩手大会準決勝の一関学院戦(岩手県営)では、高校生史上初の160キロをマークするも決勝で敗れた。「甲子園で160キロ」。初めて聖地のマウンドに万全の状態で上がり、実に3年越しでその夢をかなえた。しかも、3試合連続。ビジターでの計測、1イニング2度は初めてのおまけつきだった。

 「やっとここまできた」。栗山監督は感慨深そうに口を開いた。大谷が新人だった昨季。成長痛の影響もあって、登板後2日間は全身疲労で野手としての出場は困難だった。だが、今季は違った。成長痛も癒え、キャンプでは自らを追い込むことが可能になった。体幹トレーニングを重点的に行い、ポテンシャルを引き出せる土台が整った。

 3回終了後に雨が強まり22分間の中断をしたが「気にならなかった」。6回2死まで一人の走者も許さない快投。8回2死に右ふくらはぎに異変を感じ一時ベンチへ下がり、大事を取って降板したが8回1安打無失点の準完全投球。48球投じた直球は全て150キロ以上を計測し、自己最多の11三振を奪った。

 この日の快投を指揮官は「高校の時にできなかった投球を確認していた」と分析した。力任せでの直球に頼るだけでなく、変化球でカウントを整える。それが成長の証だった。チームトップに並ぶ6勝目。大谷にとって価値ある106球だった。

 ≪リーグトップ≫大谷(日)は毎回の11三振を奪ったが2桁は通算3度目。うち、空振りで奪ったのが10個だった。今季の大谷は76三振を奪い、空振りは88・2%に当たる67個。リーグ最多奪三振の金子(オ)は123奪三振のうち96個で78・0%にとどまる。大谷の9イニング換算の奪三振率は9・91で金子の11・61に次ぐリーグ2位だが空振り比率は大谷の方が高い。

続きを表示

この記事のフォト

「第91回(2019年)選抜高等学校野球大会」特集記事

「稲村亜美」特集記事

2014年6月19日のニュース