鳥谷単年3億円!来季はイメチェン宣言 グイグイ引っ張る

[ 2013年12月13日 05:30 ]

2000万円増の3億円でサインした鳥谷

 阪神・鳥谷敬内野手(32)が12日、兵庫県西宮市内の球団事務所で契約更改交渉し、2000万円増の3億円(金額は推定)で単年契約を結んだ。主将として3年目を迎える来季は、後半戦で大失速した今季の悔しさを糧に、自らの変革も宣言。従来の背中で引っ張る姿勢から、具体的な行動を求めて、猛虎をけん引する。

 これも、05年以来9年ぶりのV奪回にかける意気込みなのだろう。強い気持ちとは裏腹に、過去2年はいずれもV逸に終わった。主将就任3年目となる来季、同じ思いは、味わいたくない――。悲願達成の方策の一つとして、鳥谷が選んだのは、何と自己改革だった。

 「チームの士気を上げるために、どうするべきか。ベテランの選手とも話し合いながらになるけど、違った形で盛り上げることができるのかもしれない」

 契約更改後の会見では、8月終盤からの大失速が脳裏をかすめていた。5差まで詰め寄りながら、同27日からの首位巨人との3連戦でまさかの3連敗。8差をつけられたチームに巻き返す力は残っていなかった。

 「ダメージを引きずっていたというか。来年はズルズル行かないように。例えば全員で休日に練習するのも、いいかもしれませんしね」

 これまでも主将としてチームを支えてきたが、鳥谷自らが前面に出ることはなかった。キャンプ、シーズンを通じて練習量は随一だが、同じことを後輩に求めることはない。多くを語らず背中で引っ張ってきたが、来季は違う。自身も含めたチーム全員による休日返上練習の提案は変革の最たる例。鳥谷クラスが率先して行動すれば雰囲気は変わり、ナインの士気も高まるに違いない。

 「2位だったけど、巨人との差は(12・5の)ゲーム差に出ていた。後半の失速だけでなく、前半にもっと勝てる試合もあった。そういう意味では自分のことも含めて開幕からスタートダッシュを考えたい」

 今季は3月にWBCに出場したこともあり調整に難しい部分があった。年明けからは例年同様、ロッテ井口らとともに沖縄で自主トレを行うが、シーズンに集中できる環境にある。2年連続で打率3割を逃している悔しさもある。折しも、来年3月28日からの開幕カードは敵地・東京ドームでの巨人3連戦。難敵には違いないが、最高のスタートを切るにおいて、最もふさわしい相手でもある。

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