年俸10分の1も…竜のゴメスは虎のゴメスより飛ばす!

[ 2013年12月13日 05:30 ]

中日の新外国人選手ゴメス

 こちらのゴメスの方が力は上だ。中日は12日、新外国人選手として、左の大砲アレクシス・ゴメス外野手(35)らドミニカ共和国出身の4選手の獲得を発表。ゴメスは阪神が4番候補として獲得したマウロ・ゴメスと同姓だが、同国で2人を直接視察した森繁和ヘッドコーチ(59)は「右、左の違いはあるが(アレクシスの方が)飛ばす力はある」と新戦力の活躍に太鼓判を押した。

 両者に数字上の大きな違いはない。中日のゴメスはメジャー通算89試合の出場で、打率・259、1本塁打、11打点。対して阪神のゴメスは通算37試合、打率・275、2本塁打、17打点とほぼ互角。それでも「マル(年俸の桁)が1つ違うんじゃないか?」と森ヘッドが話した通り、阪神のゴメスが契約金、年俸含め総額1億2000万円なのに対し、中日のゴメスは総額1200万円。獲得費用は10分の1だ。現地での豊富な人脈を持つからこその格安ぶりだが、コストパフォーマンスにおいても自信がある。

 森ヘッドは「7~8年前から欲しかった」と言う。当時は立浪、福留ら主力に左打者が多いチーム事情から獲得を見送ったが、常に気になる存在だった。「日本でどうしてもやりたい、勉強したいと言っていた」というまじめな性格も日本向き。異国での適応能力を見込んでの契約となった。

 「日本へ行くチャンスをもらったことをうれしく思います。チームが日本一になれるよう勝利に貢献したい」とゴメスは球団を通じてコメントした。格安助っ人が、高額年俸の同姓のライバルよりも活躍できるか注目だ。

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2013年12月13日のニュース