岩隈「本来のピッチング」で6回2失点も…先発初勝利お預け

[ 2012年7月21日 11:50 ]

レイズ戦の6回、アップトンに同点本塁打を浴び、悔しそうな表情を見せるマリナーズ・岩隈

ア・リーグ マリナーズ3―4レイズ

(7月20日 セントピーターズバーグ)
 マリナーズの岩隈は20日、セントピーターズバーグで行われたレイズ戦に先発し、今季最長の6回93球を投げて6安打2失点、7三振1四死球で降板した。勝敗は付かず、防御率は4・86。試合は3―4で敗れた。

 岩隈は最速150キロを超える直球とカーブのコンビネーションが効果的に決まり、5回までは無失点。1回は四球と安打で1死二、三塁のピンチを迎えたが、4番ジョイスを左飛。ケッピンジャーには外寄り直球で空振り三振を奪った。

 しかし1―0の6回、先頭のアップトンに高めの球を捉えられ、左越えにソロ本塁打を浴びて同点。好投を続けていただけに岩隈は「もったいない。「あの1球を待っていたというスイングをされてしまった」と悔やんだ。その後、味方の守備に足を引っ張られるなどで勝ち越し点を許した。

 それでも岩隈は「本来のピッチングができた。ワインドアップでリズムをつくっていけた。ある程度ゲームをつくることができた」と自らに合格点。先発でのメジャー初勝利はお預けとなったが、「これを続けてやっていきたい」と前向きに語った。

 岩隈は6回で降板したが、マリナーズは7回表にペグエロの2ランで3―2と逆転。岩隈に勝利投手の権利が転がり込んだが、その裏、2番手ディレイバーがあっさり同点とされ、岩隈の先発初勝利は消えた。

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2012年7月21日のニュース