陽岱鋼が先頭弾 パではイチ以来「えぇ~、本当ですか」

[ 2012年7月21日 06:00 ]

<全パ・全セ>初回先頭打者で全パの陽は右中間にソロを放つ

オールスター第1戦 全パ1―4全セ

(7月20日 京セラD)
 7年目で初出場となった全パの陽岱鋼(日本ハム)が、球宴初打席でイチロー(マリナーズ)に肩を並べた。1番・中堅で打席に立った初回だった。杉内の直球を狙い、3度のファウルでタイミングを合わせる。2ボール2ストライクからの外角高めをコンパクトに叩くと、打球は右中間スタンドに入った。

 「えぇ~、本当ですか」。全パとしては96年の第1戦(福岡ドーム)でイチロー(オリックス)が放って以来の先頭アーチ。台湾出身の25歳の声は自然に高くなった。「自分のスタイルを出そうと思った。追い込まれても直球だけを待っていた。まさか入るとは思わなかった」と笑顔満開だ。

 9回にも右中間二塁打を放ったように強肩、俊足、右方向にも長打と打てるパンチ力が大きな武器。中田とのコンビで、日本ハムの主軸に成長すべく、今季はオープン戦から全試合でフルイニング出場している。それだけに全パのコーチとしてベンチ入りした栗山監督も「アキ(秋山監督)が“ダイカンは打つよ”と言って1番で使ってくれた」と喜んだ。将来は母国・台湾を背負う逸材でもある。「もし、選ばれたならばWBCに出たい」。世界で通用するスケール感がこの男にはある。

 ≪44年ぶり2人目≫球宴初出場の陽岱鋼(日)が初回裏に先頭打者アーチ。球宴の初回先頭打者本塁打は、01年第3戦の高橋由(巨)以来史上8人目。初打席本塁打は、07年第1戦の森野(中)以来15人目だが、初回先頭でマークしたのは、68年第1戦のロペス(東京)に次ぎ44年ぶり2人目となった。なお、初回先頭打者本塁打はチーム初、初打席本塁打は78年第1戦のミッチェル、96年第1戦のブリトーに次ぎ3人目。

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2012年7月21日のニュース