原巨人“再出発”初戦でつまずき…2カ月ぶり連敗

[ 2012年6月23日 06:00 ]

<巨・ヤ>ヤクルトに敗れ、引き揚げる巨人・原監督

セ・リーグ 巨人2-5ヤクルト

(6月22日 長野)
 采配を振るう場面がほとんどなかった。またも苦手左腕に屈した。約2カ月ぶりの連敗に、巨人・原監督の表情がさえることはなかった。

 「5点はちょっと重かったですね。まだ戦いは続くわけですから、これをステップの材料にしていかないと」

 先発・内海が6回2失点と最低限の投球を見せたが、打線が赤川の前に沈黙した。昨季CS敗退が決まった試合も赤川との対戦で、今季も4月21日にプロ初完封を許した相手。初回1死三塁で坂本が空振り三振、村田が遊ゴロで無得点に終わると、その後は中盤まで好機すらつくれない。6回までわずか2安打。5点差に開いた7回に内野ゴロで2点を奪うのが精いっぱいだった。「初回のチャンスで1点取っていれば流れが変わっていた」と村田。相手チームの左腕が先発した試合は交流戦で4勝4敗も、リーグ戦では6勝9敗2分け。左腕アレルギーは完全に払しょくされていない。岡崎ヘッドコーチも「球をうまく動かされ対応できなかった。初球をいいところに決められ、(実質的な勝負が)1ストライクから始まるケースが多かった」と振り返った。

 これで今季の対ヤクルト戦は2勝6敗1分け。ヤクルト先発は23日は村中、24日は石川と、左腕の二の矢、三の矢が控える。「また、しっかりと戦っていきます」と前を向いた指揮官だが、リーグ戦再開初戦でつまずき、重苦しい再スタートとなった。

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2012年6月23日のニュース