清武氏製作の復刊本 名誉権侵害は認めず

[ 2012年6月23日 06:00 ]

 巨人の球団代表を解任された清武英利氏(61)が取材に関わった書籍の復刻本販売は、関係者のプライバシー権や自社の名誉権を侵害するとして、読売新聞東京本社が「七つ森書館」(東京)に販売差し止めを求めた仮処分で、東京地裁(福島政幸裁判長)は22日、申し立てを却下する決定をした。書籍の著作権に基づく仮処分では同地裁の別の民事部が既に販売禁止を命じている。

 読売側は今回の却下決定については即時抗告を見送り、今後は出版差し止めなどを求める本訴を起こす方針。読売側は「第三者のプライバシー権を侵害する会社とみなされる」と名誉毀損(きそん)を主張したが、決定は「読者がそうした認識を持つとはいえない」と指摘。プライバシー権侵害は判断しなかった。

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2012年6月23日のニュース