バレ2発でG粉砕!小川監督「調子がいいのか悪いのか…」

[ 2012年6月23日 06:00 ]

<巨・ヤ>7回、右越えに3ランを放ち、ベンチの祝福を受けるバレンティン(左)

セ・リーグ ヤクルト5-2巨人

(6月22日 長野)
 ヤクルト・小川監督もあきれるしかなかった。「調子がいいのか悪いのか…。判断しかねる」。バレバレ弾。主砲バレンティンが、長野の夜空に2発の花火を打ち上げた。ここ8試合で安打はわずか4本。その全てが本塁打だ。苦笑いする指揮官をよそに、交流戦Vの巨人を粉砕した助っ人は「最高の気分。この勢いで(リーグ)1位に返り咲きたい」と声を弾ませた。

  まずは4回2死。交流戦MVPの内海の初球スライダーを左翼スタンドへ叩き込んだ。先制16号ソロ。「(2回の)1打席目で直球系が多かったので、変化球を待っていたのさ」。パワーの裏に備えたクレバーな読みがさえた。そして7回2死一、二塁。今度は福田の144キロ直球を、右翼席にぶち込む17号3ランだ。

 投打がかみ合い貯金は再び1。交流戦で初の最下位に沈んだチームは、リーグ戦再開で息を吹き返した。主砲の2発にあきれた小川監督も、チームの勝利に「相手が巨人ということで、きょうの勝ちは意味がある」と満足そうにうなずいた。「チームに貢献できれば、と思っていたよ」とバレンティン。当たれば一発。この勢いは本物だ。

 ≪バレ マルチ本塁打は3度目≫バレンティン(ヤ)が先制16号ソロ、17号3ランの計4打点。マルチ本塁打は今季両リーグ最多の3度目で、本塁打王争い2位のブランコ(中)に3本差をつけた。今季バレンティンが本塁打を放つと、チームは2号から12連勝。巨人戦に限れば来日1年目の昨季からこれで6戦全勝だ。また、バレンティンの勝利打点は両リーグ最多の10度目。うち7度が本塁打と試合を決める一発が目立つ。

 ▼ヤクルト・宮出(3安打1打点)長くやっている分、若い選手に違うところを見せないと。

 ▽田中(ヤクルト)通算250犠打 22日の巨人9回戦(長野)の初回に記録。プロ野球14人目。初犠打は06年8月5日の中日戦。

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2012年6月23日のニュース