金子 右肘張り先発回避…岡田監督不快感あらわ

[ 2012年6月23日 06:00 ]

パ・リーグ オリックス3-3西武

(6月22日 県大宮)
 エースにまたアクシデント発生だ。オリックスの金子千尋投手(28)が22日、右肘の張りを訴えた。リーグ戦再開初戦のこの日、金子は県営大宮で調整。キャッチボールやダッシュなどで調整したが、練習中に違和感を訴えたという。前回16日中日戦から中6日で23日西武戦の先発が決まっていたが、急きょ回避。最下位から逆襲を期すチームに試練が訪れた。

 岡田監督は苦り切った表情で金子の現状を明かした。「(金子は)あしたは投げさせへんよ。100%投げられへんから(あしたの先発は)塚原よ。俺らは痛みとか分からへんからな。あそこでどれだけ迷惑かかっとるか。もうビックリするよ。振り回されてるやん」。22日の試合前、打撃練習を見守っていた指揮官は高代ヘッドコーチから金子の異変を伝えられた。試練の10連戦はエースの緊急離脱で幕を開けた。

 今季は故障との闘いが続く。腰と右腕の張りで調整が遅れた金子は一度は決まっていた3・30開幕戦を回避し、4月6日楽天戦で今季初先発。本調子を欠きながら7回1失点にまとめた。翌7日に出場選手登録から外れ、登板間隔をあけて4月17日ソフトバンク戦に備えたが、ここでもアクシデントに見舞われた。登板2日前の同月15日、西武ドームでブルペン入りしたが、途中で投球練習を中止。腰痛が再び悪化したためだった。

 5月8日ソフトバンク戦で7回2失点の好投。今季初勝利を挙げると、5月22日阪神戦で今季初完封をマークするなど今季ここまで3勝をマークしていた。井筒チーフトレーナーは「いまのところ病院にいく予定はありません」と話したが、このまま長期離脱となる可能性も否定できない。岡田オリックスがまた苦境に陥った。

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2012年6月23日のニュース