腰痛の小久保 出る!2000本安打へ「奇跡信じたい」

[ 2012年5月25日 06:00 ]

腰痛を抱えるソフトバンク・小久保は全体練習に参加せず引き揚げる

 史上41人目の通算2000安打にあと1本としながら、持病の腰痛が悪化したソフトバンク・小久保が24日、ヤフードームで秋山監督と面談。出場選手登録を外れず、25日の阪神戦に強行出場する意欲を示した。

 「非常に厳しい状態。今年一番の痛み。ただ、気持ちは行くつもりだよ。心が折れたら100%出られない。奇跡が起こることを信じたい」

 苦渋の表情から悲壮な言葉が漏れた。22日の広島戦前に、開幕から抱えてきた腰痛が悪化。痛み止めを打った翌23日の同戦は力感のないスイングで3打数3三振を喫した。7回途中の投手交代ではボール回しに加わらず、両膝に手を置いたまま、動けなくなる場面もあった。この日の全体練習は参加せず、治療に専念。電気とハリ治療で必死の回復に努めた。

 出場選手登録抹消という事態は回避された。秋山監督は「(試合に)出る方向で考えているけど、まだ分からない。状態は良くない。バットが振れるかどうか、それが一番」と含みを持たせながらも、小久保の「個人的なことは早く終わらせて、チームの戦いに集中したい」との以前からの思いを尊重。出、欠場は25日の試合前の状態で最終決断される。

 体を「くの字」に折り曲げたまま、球場をあとにした40歳。歩く自分の姿に「うちの(実家の)85歳のおじいちゃん(勤さん)と一緒やね」と苦笑した。「あした、もしかすれば良くなるかもしれない。あと1本だからね」。偉業目前に降りかかった最大級ともいえる試練。25日は座薬を入れて強行出場を目指すといい、傷だらけでプロ19年目での金字塔を打ちたてる。

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2012年5月25日のニュース