ダル 球宴“当確” 指揮官「選ばない理由ない」

[ 2012年5月25日 06:00 ]

試合前、マリナーズ・川崎(右)の守備練習を見守るレンジャーズのダルビッシュ

 レンジャーズのロン・ワシントン監督(60)が23日(日本時間24日)、ダルビッシュ有投手(25)をオールスター戦(7月10日・カンザスシティー)に監督推薦で選出する考えを明らかにした。ア・リーグの指揮を執る同監督は注目度を考慮に入れた上で、ダルビッシュを先発起用する考えも示唆。95年の野茂英雄(当時ドジャース)以来、史上5人目の球宴ルーキー先発へ、夢は膨らむ。

 ここまでハーラートップタイの6勝を挙げ、チームの柱に成長しつつあるダルビッシュ。前年のリーグ優勝監督として、指揮を執るワシントン監督は、7月10日(日本時間11日)にカウフマン・スタジアムで開催されるオールスター戦について話題を向けられると、きっぱり言った。

 「このまま順調に投げてくれれば、ユウを選ばない理由はない。選出するのは私だからね。ファンが注目していることもあるからね」

 球宴の投手は監督推薦と選手間投票で決まるだけに、説得力のある言葉だ。それだけではない。「先発を決めるのも私だ。球宴は火曜日だから、日曜日(7月8日)の先発投手は中1日となり、1イニングしか投げられない。でもユウが金曜日(同6日)より前なら2イニングいける。先発も可能だ」と先発起用したい構想も明かした。ダルビッシュはこのまま5人のローテーションを崩さなければ、前半戦最終登板は7月5日(日本時間6日)のホワイトソックス戦となり、球宴は中4日での登板が可能となる。

 ダルビッシュは現在、勝ち星だけでなく、防御率(3・05)と奪三振数(63)でもチームトップ(防御率は先発に限る)。このまま好調を維持すれば、球宴出場の可能性は極めて高い。ただし、95年の野茂以来、17年ぶりのルーキー先発の栄誉を勝ち取るには、勝ち星でリーグのトップ争いをしていることが絶対条件となる。03年からは球宴で勝利したリーグにワールドシリーズ開幕権が与えられるため、話題性だけでなく、周囲を納得させる成績も求められる。

 球宴までは8試合に登板予定。昨年の先発を務めたウィーバー(エンゼルス)とハラデー(フィリーズ)は前半戦でともに11勝をマークしている。指揮官の構想を実現できるかは、ダルビッシュの結果にかかっている。

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2012年5月25日のニュース