ライアン社長「ダルはサイ・ヤング賞獲れるか? 答えはイエスだ」

[ 2012年4月11日 12:00 ]

<レンジャーズ・マリナーズ>スタンドで観戦するレンジャーズのライアン社長。ダルビッシュの活躍に太鼓判!!

ア・リーグ レンジャーズ11―5マリナーズ

(4月9日 アーリントン)
 通算5714奪三振の大リーグ記録を持つレンジャーズのノーラン・ライアン球団社長(65)が、スポーツニッポン新聞社の単独インタビューに応じた。2年前から自ら映像をチェックし、昨年12月の入札では5170万3411ドル(約42億円)の大金を投じて獲得。下4桁には自身とダルビッシュの背番号の数字を合わせるなど、期待は大きい。苦しみながらも1勝を手にした右腕について、将来は投手最高の栄誉であるサイ・ヤング賞を獲得できると断言した。

 <独占インタビュー(1)>

 ――ここまでのダルビッシュの評価は。

 「順調に過ごして大変満足している。投げるたびに進歩してきている」

 ――練習でも球数制限を設けていない。

 「日本人投手が投げ込むのは理解しているし、チーム方針としても投手には多く投げる習慣をつけさせている。球威が落ちているのが顕著でない限りは、ユウにも希望通り投げさせる」

 ――ダルビッシュは2年間で約15キロ増量した。理想の体形だと思うか。

 「凄くいい体形だ。ただ、一般的に体が成熟するといわれるのは27、28歳。問題は年を取ってからで、今以上に大きくした場合はどこかで重く感じるかもしれない」

 ――ダルビッシュはメジャーでもストライクアウト・ピッチャーになれるか。

 「凄くいい直球を持っている。変化球投手とは思わない。彼の体格、球速。それにあのスライダーなどの変化球があれば、メジャーでも多くの三振を奪える。最大の強みは空振りをとれる球種が豊富ということだ」

 ――力を発揮すればサイ・ヤング賞も可能か。

 「獲れると思う。それだけの素質も能力もある。サイ・ヤング賞は運も含めて全ての要素がそろわないと受賞できないが、彼の投球を見た結果の答えは“イエス”だ」

 ――一緒に本を執筆するなど親交の深いトム・ハウス氏(元レンジャーズ投手コーチ)は、ダルビッシュのフォームがあなたの現役時代に似ていると言っている。

 「そうかもしれない。左足を上げる高さは自分の方が少し高いが、軸足に体重を乗せて本塁へ体重移動させて投げる、打者に近づいて投げる形は似ているかもしれないね」

続きを表示

2012年4月11日のニュース