岩瀬また背信で高木監督「２試合連続は“うーん”」

＜巨・中＞９回から登板し、同点に追いつかれた岩瀬（左）は、試合終了後チームメートになぐさめられる

セ・リーグ 中日６－６巨人

（4月10日 東京Ｄ）
　二転三転したゲームはまさかの結末を迎えた。中日は最大４点差を逆転し、６―５で突入した９回裏。守護神の岩瀬が１死一、三塁のピンチを招くと、長野の遊ゴロを名手・井端が本塁へ悪送球。土壇場で追いつかれ、手痛いドローとなった。

　「そんなに調子が悪いわけじゃないけど、もう一つ乗り切れない。坂本のあの１本ですね」

　敗戦投手となった８日のヤクルト戦（ナゴヤドーム）に続き２試合連続で救援失敗となった左腕が、言葉を絞り出した。失点は不運な形だが、長打だけは禁物な１死から坂本に許した左翼線二塁打が痛恨だった。先発の雄太が大乱調で１回４失点でＫＯされながら、６回の集中打で逆転。結果的に白星を逃した形となった高木監督は「岩瀬だってああいうことはあるけど、２試合連続だから“うーん”と言いたくなるね」と顔をしかめた。

　それでも、自慢の中継ぎ陣の力投もあって、首位タイに浮上。敵地で劣勢に立たされながら、巨人と引き分けたことは確か。守護神の状態は不安だが、１１日こそすっきりと勝ちたい。

　≪谷繁が通算１０００四球≫１０日の巨人１回戦（東京ドーム）の６回、小野から記録。プロ野球１３人目。初四球は大洋時代の８９年４月２５日の広島戦。