入団前の野間口に200万円渡す…それでも「違反ではない」

[ 2012年3月15日 22:12 ]

 プロ野球巨人の桃井恒和球団社長は15日、2004年に球団が入団前の野間口貴彦投手に複数回にわたって合計200万円を渡していたことを明らかにした。同投手は社会人のシダックス所属で、当時は社会人選手への金銭授与禁止の明確な規則はなかった。同球団社長は「社会人は学生とは違う。違反では全くない」との見解を示した。

 04年には当時明大の一場靖弘投手(現ヤクルト)に、巨人を含む複数の球団が金銭を渡していたことが発覚した。05年6月に12球団が新人獲得に絡む不正防止策として「倫理行動宣言」を発表し、社会人を含めて一切の利益供与を禁じた。

 巨人は一場問題の調査で野間口投手への授与も把握していたが、同球団社長は「公表しなければいけないものでもない。今回(朝日新聞から)取材を受けたので申し上げておきます」と話した。同紙が入手した内部資料に、同投手への授与も記述されていたという。

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