巨人が反論…6選手に契約金36億円と朝日新聞報じる

[ 2012年3月15日 06:00 ]

 巨人は15日未明、「朝日新聞の取材に対する反論」との文書を報道各社に配布。過去に巨人に入団した選手の契約金等が、プロ野球界が申し合わせた「最高標準額」を逸脱していたとの朝日新聞の取材に対して反論した。

 巨人は14日、朝日新聞による取材を受けた。同社側は97~04年度に入団した6選手について個人名を挙げ、契約金が「球界で申し合わせた最高標準額を逸脱していた」との確認を求められたという。それに対して巨人側は「最高標準額は、契約金等の上限ではなく、緩やかな目安とプロ野球界で認識されてきた」「最高標準額の考え方は78年11月21日の実行委員会で取り入れられ、07年まで29年間にわたって用いられた」などの事実関係を、資料を示しながら説明。6選手はルールに反しておらず、税務申告も適正に行っており、社会的非難には当たらないと主張した。

 最高標準額は契約金の高騰を避けるために設けられたもので、07年当時で1億円プラス出来高5000万円。同年11月の実行委員会で契約金の上限が1億円、出来高を契約金の50%とすることが決定した。巨人側は文書で「不当な報道がなされ、記事によって特定の選手のプライバシーや契約上の秘密が暴露される事態となれば、極めて遺憾なことと言わざるを得ません」と言及。

 一方の朝日新聞は同日未明、同新聞のデジタル版で「巨人、6選手に契約金36億円 球団申し合わせ超過」との記事を掲載。内部資料から明らかになったとし、6選手の実名を挙げ、最高標準額の合計を27億円超過していたと報じた。

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2012年3月15日のニュース