ロッキーズ、福留獲り!正左翼手確約オファーへ

[ 2011年11月22日 06:00 ]

日本シリーズ第4戦の試合前に荒木(右)と談笑する福留

 ロッキーズがインディアンスFAの福留孝介外野手(34)獲得に動いていることが20日(日本時間21日)分かった。ダン・オダウドGM(52)が福留の攻守両面を高く評価。トレード要員のセス・スミス外野手(29)に代わる正左翼手として、オファーを出す方針を固めた。ロ軍の本拠地クアーズ・フィールドでは好成績を残している福留にとっても、絶好の選択肢が浮上した。

 熱心な口調が本気度を物語っていた。オダウドGMの口からは、次々と福留を絶賛する言葉が飛び出した。

 「フクドメのことはとても気に入っている。いいアスリートだと思うし、スピードもある。本当にいい野球選手だ」

 ロ軍の補強ポイントの1つは左翼手だ。正左翼手スミスをトレード要員にして三塁手補強を考えており、最近まではインディアンスと再契約が決定的となったサイズモア獲得にも動いていた。本拠地は両翼約106メートルと広いため「いくら打てても守備が苦手な外野手はお荷物になる」と同GMは守備力が重要と説いた。その上で、同球場で福留が通算打率・320と相性がいいことに加え、通算2225打席のうちゴロが770、フライ754という打撃の特長もしっかり把握。「守備面で球場に合うと思うし、彼はフライボールヒッター。打撃面でも(ボールが飛ぶ)クアーズ・フィールドにとても合うと見ている」と分析した。

 高評価の裏側には06年途中から加入した松井稼(現楽天)の存在もある。メッツから、ロ軍に移籍し、07年に正二塁手としてリーグ優勝に貢献した松井稼の野球に対する姿勢に感銘を受けた同GM。今でもお気に入りで「彼を見ているとカズを思い出す。エネルギーに満ちあふれたプレーや、いい野球をするところとか共通点は多い」とした。

 福留には再契約を望むイ軍など5球団前後が興味を示している。交渉次第では複数年契約の提示も考えられる。「常に自分がプレーできれば、どこであろうといい」と福留。来季は紫のユニホームに袖を通すのか、決断が注目される。

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2011年11月22日のニュース